2012/11/14

日本酒と郷土

こんにちは!
「菊の司」16代蔵元予定、平井六右衛門です^^

今日は雑談、というか、ぼくが最近考えていることを綴ります。
たまたま思考整理にブログを使ってる、という方に出会いそーいうのもアリかなと。

日本酒は時たま「地酒」と呼ばれますね。
「日本酒」と「地酒」。
何が違うのか、どこが境界線なのか…
ぼくは、このふたつは”=”であると考えています。
まず第一、日本全国各地に蔵があるわけですから、当たり前です。笑
強いて言うなら、「メーカー」以外は全部「地酒」でいいと思ってます。

この呼び方からも想像できるように、日本酒と郷土というのは切っても切れない縁で結ばれています。
天候に左右されやすいという日本酒の性質からも、地域によって日本酒にもカラーがあります。
お米、水もそうでしょう。
逆にいえば、「日本酒の差別化・ブランディング」というのは郷土の特色と”=”なのです!

…となると、日本酒蔵元の役割というのは、
郷土のリーダーとなって活性化に貢献する。
というところに結局落ち着くわけです。
つまり、看板になることです!
これは他のブランドも目指すところでしょうが、こと日本酒においては全国に蔵元があるためより差別化しやすいのです。

じゃあ、実際にどうすればいいのか…?
ぼく自身、まだ学生の身で経験に乏しいながら考えるのはこうです。
例えば、菊の司酒造の場合。
ステージはもちろん岩手ですね。

経験上、震災の心配をされるだけです。

もちろん、ありがたい事でありますが、悲しい。
いっぱいいいモノがあるのに、聞いてみると震災以外のイメージがほとんど無い…
もちろん、時事的に一般感情がそっちに向いているだけかもしれませんが。
これはもはや日本酒業界だけで解決できる問題ではありません。
岩手に携わる者全員が取り組むべき問題であると思います!
でなければ、いつか完全に復興できた瞬間に岩手は終わる。
これは断言できます。
それなのに復興に取り組むなんて虚しすぎる…

今こそ、「損得勘定抜きで」手を取り合うべきです。
酒だけでも、水産業、農業、レジャーだけの個人プレイだけではダメ。
まずは岩手でスクラムを組む。その後、東北、東日本、全国、アジア、世界…と繋がっていくべき。
これは真理です。

ですが現状はこう。
震災発生直後、行きたいと思っても交通手段がない、「足手まといになるから」と拒否された個人ボランティア。
そのくせ、熱が冷めてボランティアが減ると一丁前に被害者気取り。「とりあえず来い」なんて無責任なことを土日関係なく働いてる人にむかって平気で言う。しかも相当上から目線で。
被災者、もっと言えば「援助していただく立場」の人間がこういう態度なのです。

…だれが行くかよ!

被害者はアンタらだけじゃない。
そりゃあ、家が、大事な人を失った悲しみや絶望は察するが、内陸は内陸で、さらには日本海側の地域は大した支援も無く、非常につらい状況にあるそうだ。

じゃあ、せめて「岩手に行きたい」。そう思ってもらうように努力しよう。
可能性は十分にあると思う。
これは、いくらぼくが一人で熱くなったところで全く意味がない。
岩手県民一人ひとりが危機意識を持ち、自分にできることをコツコツやっていくしかない。

かなり失礼な表現もあるだろうが、冷静に考えて欲しい。
平たく言えば「先を読め」ということである。
悲観的なだけじゃなくて、ある意味チャンスだと思って取り組みたい。
菊の司として、岩手県民として。

今こそ、底力を発揮する時ですよ。
http://www.facebook.com/iwatezukan

夜分遅くに長々と失礼しました。
ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。

ではでは。

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posted by平井六右衛門
mail: hira6kiku@gmail.com
菊の司公式HPhttp://www.rnac.ne.jp/~esake/kiku/
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4 件のコメント:

  1. そー
    |д゚)

    ほとばしる郷土愛をひしひしと感じました。
    中途半端にだらだら存在している私って存在意義を見失うくらいのレヴェルで。


    私は日本酒好きです。
    「日本の酒」なのに日本であまり飲まれてないって事実を知り、友人知人にこんなにうまいのよ!って布教してるけど、なかなか賛同はしてもらえないor2


    ガチで被災された方の気持ちなんて理解できないから何も言えないし、金も時間もないから現地に行ってどうこうなんて考えられないし。

    でもあなたがこうしてネット上で発信しているから私は「日本酒」というキーワードの繋がりで、また日本酒を飲むこととか作り手、現地の方の気持ちとか、考えて、やっぱり日本酒好きだなぁと。


    ピンチはチャンス。


    心折れない程度にががーれ(n‘∀‘)η



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    1. コメント、ありがとうございます!

      日本酒にしても、岩手のことにしても、現状と目標はとても似ている部分があるし、そのためにやるべき事もほとんど同じです。

      偉そうな事を言っておきながら、ぼくにできる事なんて限られています。でも、貴方もそうかと思いますが、同じ境遇の人はたくさんいるはず…
      ふつーの人に何ができるか
      そのモデルになれれば、と思います。

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  2. 貴方様の考え方には凄く共感できる部分がありますが、どうしても共感できない所もあります。

    震災で深く苦しんでいる方がいる。
    乗り越えようと頑張るが、力不足の方もいる。
    震災、津波被害を忘れないで欲しい、同じようなことがあったとき、同じように犠牲者を出したくない。そのために、現地に来て欲しい、来てください。美味しい海の幸、美しい景色、都会では買えないものもありますから、どうかお時間作って旅行にきて下さい。

    決して、被災地に来て金落とせ的な自分勝手方々ではありません。

    貴方ならどうですか?
    震災直後、家族が死ぬ、親戚が死ぬ、彼氏彼女が死ぬ、仲間が死ぬ………
    家、職場が流され全財産がなくなる。

    辛いですよね
    悲しいでしょう。

    それでも生きなければいけない。
    必死ですよ、みなさん。

    そんな中で
    不謹慎に被災地で笑顔で写真を撮るボランティアを見たら怒るでしょう?

    こんなんだったら来るなって思うでしょう?

    皆さんそうではないけれど、そういった方が多かったから、自分たちが生きるために必死だったから余計な人は来るなって言った方もいたのでしょうね。

    どうして、こんなに被災した方を悪く言うのかわかりませんが、これを被災して傷ついている方がみたら悲しくなりますよ。

    彼らは努力してます。
    より良い町にするために。

    確かに高齢者が多くて、専門家もほとんどいません。圧倒的に技術、知識不足です。
    それなら、分かる人、できる人が、お手伝いしたり見守れば良いのではないでしょうか。

    援助されたい人なんていませんよ。

    どうしても援助して頂かないと、生きていけない、生活が苦しいからお願いしているんです。

    勘違いしないで下さいね。


    そこ以外は大賛成です。
    頑張って下さい。

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    1. コメントありがとうございます。

      たしかに、言葉では書きましたが、本当の意味で被災者の心情は理解できません。
      結局、他人であるというのもありますし、そう簡単に「そうだよね…うんうん、分かるよ」というのも、なんだか失礼だと感じてしまうからです。
      でも、助けを求める人達はそういう人達です。

      だから、貴方がコメントに書いて下さった想いをもっと発信して下さい!
      これはお願いです。
      今は、ぼくがやっているようなブログはもちろん、TwitterやFacebookといった発信ツールがあります。これは誰でも簡単にできますよね?
      被災地で笑顔、という話もありましたが、なぜ、ダメなんです?
      なにしにきたのかも分からないバカは論外として、いくら美味しい海産物があったって、葬式のような重苦しい雰囲気で食べたいなんて人はいません。

      沿岸部の方々に対する、厳しい表現が気に障ったのであれば、お詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
      貴方が、もしぼくを岩手の飛躍を志す者として認めて下さるなら、これからもよろしくお願いします。そして、名前くらい教えて下さい。

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