2014/02/24

大吟醸袋吊り!ってなんだ??

こんにちは!
「菊の司」16代蔵元予定、平井佑樹です^^

先日、大吟醸の袋吊りしました!
ところで、よく?見かける「袋吊り」って何なんでしょう?
結構質問されることが多いので今回はちょこっとそれについて説明します。

清酒、つまり日本酒というものは、次の要件を満たした酒類で、アルコール分が22度未満のものをいいます。(酒税法第3条7号)
・米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの
・米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの
・清酒に清酒かすを加えて、こしたもの
まあ、とにかく「こしたもの」でなければ清酒として認められないわけですね。
最後の「清酒に清酒かすを~」というのは酒質調整のための操作なので前半2つが本質的な清酒の定義です。

もろみ(「米、米こうじ及び水を原料として発酵」させたもの)が十分に発酵た後、いよいよ濾すのですが、方法は主に3種類。
1.槽(ふね)を使用…昔ながらの器具を使って、上からの圧力(重力)で酒を濾す。
積み重ねられたもろみの袋。最初は重力だけで酒が搾れます。
http://www.ex.biwa.ne.jp/~furo-sen/html/tenbin.htm
2.上槽機を使用…酒を濾す機械を使って、横からの圧力(空気圧)で酒を濾す。
菊の司の上槽機
3.袋吊り
おまたせしました、袋吊りです。
その名の通り、布袋にもろみを入れて吊るすので「袋吊り」です。
同じ意味合いで「しずく取り」や「斗瓶囲い」なんて表現も使われます。ややこしいですね。笑



こんな風にタンクに袋を吊るしていきます。チームワークが大事!


直後に出てくるお酒。
あらばしりの中のあらばしり。渋い。けどおれは好き。


ある程度透明になってきたら斗瓶で受けます。
ちなみに一斗は十升、つまり18リットルです。
ここから、瓶ごとに1タレ、2タレ…と数えていって、できのいいものを鑑評会に出品します。


これが、「袋吊り」です!
なぜこんな手間をかけるかというお話。
袋から滴り落ちてくるお酒というのは、重力以外の圧力がかかりません。
つまり、お酒にとっては最も優しいしぼり方なのです。
きめの細かい布袋を通ってくるわけですから、雑身が限りなく少ない、ピュアで繊細なお酒になるわけです。
手間も時間もかかりますし、大量には作れないので、お値段も全体的に高めですね。

というわけで、袋吊りの説明記事でした!
なんとなくどういうものかわかりましたか?
特別な席で飲んでいただきたいお酒です。

では。


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posted by平井佑樹
mail: hira6kiku@gmail.com
菊の司公式HPhttp://www.rnac.ne.jp/~esake/kiku/
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