「菊の司」16代蔵元予定、平井六右衛門です^^
約2週間バタバタしてしまって思うように更新ができず、拙ブログを楽しみに読んでくださっている皆様にはご迷惑をおかけしました…
申し訳ございません。
また、今日から更新してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします!!
今日ご紹介するのは、「菊の司 無ろ過生原酒 亀の尾仕込み」です。
名前がごちゃごちゃして、なんのこっちゃという方も多いことでしょう。
まず、「無ろ過生原酒」とは?
以前夏・夏の生酒という記事でもご紹介したとおり、「火入れ」を全くしていないのが「生」です。
「原酒」というのは、加水していない状態の日本酒を指します。
ここまでは、なんとなくイメージできるのではないでしょうか?
問題は、「無ろ過」というワード。これはちょっとマニアックです。
日本酒(清酒)は
- 米、米麹及び水を原料として発酵させて、こしたもの
- 米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの
- 清酒に清酒かすを加えて、こしたもの
と酒税法で定められています。
つまり、「こした」ものでなければ日本酒を名乗れないのです。
これは、「無ろ過」とは矛盾するように思えますね。
ですが実は、まったく別の工程なのです!
日本酒を「ろ過」するというのは「こした」日本酒を活性炭などを用いたフィルターでさらに透明度を上げるということです。
「こした」だけでは微細な「粕」が混ざってしまうのです。
それを「ろ過」することでより繊細な、磨かれたお酒になるのです!
逆にそれをしなければ、お米本来の風味が活かされより芳醇な味わいを表現できるわけです。
ちょっと難しいですよね笑
このような日本酒を「ムロナマゲン」と呼んだりもします。
基本的に冷やして飲みますが、それでも強くて苦手な方はロックにしてみると、程よく角が取れスッキリした味わいになります。
よかったら試してみてください!
亀の尾というのはお米の名前です。
幻のお米でもあり、菊の司では気仙沼の農家さんに委託しています。
そんなちょっとマニアックな「菊の司 無ろ過生原酒 亀の尾仕込み」ですが、これが結構人気。
東京でも置いてくださっている居酒屋さんもあります。
性質上、ちょっと強めのツンとした印象がありますが、口に含んでみるとピリピリは意外と控えめで、優しくふくよかな甘みが広がります!
菊の司らしいキレのよさも健在で、いやーなアルコール臭も少ない。
それが物足りない方もいるかもしれませんが、初心者でも安心して飲めるムロナマゲンです!
みなさんもぜひ!
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posted by平井六右衛門
mail: hira6kiku@gmail.com
菊の司公式HPhttp://www.rnac.ne.jp/~esake/kiku/
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