2013/03/11

3.11 今日という日

こんにちは!
「菊の司」16代蔵元予定、平井佑樹です。


今日で2年ですね。
もう2年か…
そう思ったおれは、きっと徐々に震災への想いが薄くなっているのでしょう。
前から言っている通り、いつまでも後ろばかり見ている雰囲気は好きじゃない。
しかし震災によって大切な人の命を亡くした人々にとっては、たぶん、2年間の1日1日は重く苦しい日々だったのだろうと思います。

着実に冷めていく震災復興への想い。
でも、課題は山積み。むしろ何も解決していない。

この葛藤は全力で立ち向かうべき一番の壁であり、同時に「鍵」となります。

先日参加してきたFRJ2013(ファンドレイジングジャパン)というイベント。
ファンドレイジングとは平たく言えば資金調達の事です。
NPO団体がどうやって資金調達をするのか、どうすれば継続した資金確保が可能か、という事をボランティアスタッフという立場を利用して盗み聴きしてきました!(一般参加費は約20000円)

一番学んだのは、NPO(ボランティアも)はただの慈善活動じゃダメだ、ということです。
ボランティア=慈善活動と辞書にも載ってる、アホか!
と思ったでしょう。でもちょっと待って下さい。
そのイベントで「講師を務めた」方の多くが、ものすごーく商売人臭い一面を持っていました。人によってはドライな印象を受けるかもしれません。
当たり前ですがNPO活動はほとんど自分の金にはなりません。
それでも社会のために何かしよう、という熱い想いを持った方達なのにです。

でもこれは決して矛盾していないと思います。
社会貢献をしたい、その想いはとても立派なものです。
しかしよくよく考えてみると、別にNPOやボランティアをしなくても社会貢献はできます。
例えば…
菊の司という超美味い酒を一人でも多くの人にお届けしたい。この美味い酒を知らない人がいたらもったいない、知らせてあげたい。うちのお酒を知って、飲んでいただいてその人の人生を豊かなものにしてさしあげたい!
そう、普通の企業・商売人だって社会貢献をしているのです。

でも、残念ながら世間から受け入れられない(認められない)事もしばしばあります。
だからあれこれ考えて、なんとかしてお客様に振り向いていただこう、もっと素晴らしい財をお客様に提供しよう、となるわけです。これは当たり前に、無意識に行われています。

NPOやボランティア活動、特に提案する側も同じなのです。
その社会貢献活動をすることでなにが得られるのか。
それを見出すことができなければ、賛同者は確実に減って行き(もしくは最初から0)、結局目標を達成できません。
NPOやボランティア団体が提供するプロジェクトにとって「お客様」は一体誰なのか…
もう一度見直す必要がありそうです。

自分の身を削って…とか、おれはいいから…とか。
こういう意識は危険です。日本人は自己犠牲に美徳を感じすぎです。
でももし、そういう意識はまちがってない!と自信があるのなら、ぜひ休みの日は毎日バイトでもして、稼いだお金を全額被災地に寄付しましょう。ちなみにおれはしません。

一体長続きする・成功する震災復興って何?
そんな事を自分なりに考えてみました。

では。

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posted by平井六右衛門
mail: hira6kiku@gmail.com
菊の司公式HPhttp://www.rnac.ne.jp/~esake/kiku/
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